A先生は、どうしましょうか。と、ほとほと困っていらっしゃるように思えました。
私は
「本人が疲れているようですから、
点滴でもして少し休ませて頂けませんでしょうか。
落ち着いてから再度試してみてください。
A先生、中に入っている物に手がかかったら
本人に便する時のように、力むように指示して下さってますでしょうか？」
A先生「気張るようにはしておりません。」
と仰ったので、
「それではなかなか入った物は出ずらいです。
必ず、気張っている時に引っ張りだすようにしてください。
一呼吸おきながら引いている時は、必ず気張るようになるよう
呼吸を合わせながら、引っ張りだしてください。
その方法しか、もう私の頭の中にありません。
先生、申し訳ありませんが、なんとか、
もう一度お願い致します。」
(続く)
」
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私は
「本人が疲れているようですから、
点滴でもして少し休ませて頂けませんでしょうか。
落ち着いてから再度試してみてください。
A先生、中に入っている物に手がかかったら
本人に便する時のように、力むように指示して下さってますでしょうか？」
A先生「気張るようにはしておりません。」
と仰ったので、
「それではなかなか入った物は出ずらいです。
必ず、気張っている時に引っ張りだすようにしてください。
一呼吸おきながら引いている時は、必ず気張るようになるよう
呼吸を合わせながら、引っ張りだしてください。
その方法しか、もう私の頭の中にありません。
先生、申し訳ありませんが、なんとか、
もう一度お願い致します。」
(続く)
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それから30分位過ぎた頃A先生からお電話があり、
「なかなか思うように手が入りません。
また、本人がとても痛がります。どうしましょうか。」
とおっしゃるのです。
咄嗟に私は、
「先生、痛がるようでしたら、痛み止めの注射を
してあげて下さいませんでしょうか。」
A先生は
「それではそのようにやってみましょう。」と言って
電話は切れました。
約1時間過ぎた頃に、再度A先生から電話が入りました。
状況は全く変わらず、本人が大変疲れている状態で
先生も困り果てていらっしゃるようでした。
(続く)
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「なかなか思うように手が入りません。
また、本人がとても痛がります。どうしましょうか。」
とおっしゃるのです。
咄嗟に私は、
「先生、痛がるようでしたら、痛み止めの注射を
してあげて下さいませんでしょうか。」
A先生は
「それではそのようにやってみましょう。」と言って
電話は切れました。
約1時間過ぎた頃に、再度A先生から電話が入りました。
状況は全く変わらず、本人が大変疲れている状態で
先生も困り果てていらっしゃるようでした。
(続く)
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私はなんとか無事に取り出せるように
心から祈っておりました。
ドキドキしながら、仕事が手につかない私でした。
病院に一緒に行っている、K子S女も心配そうに見守っている事でしょう。
彼女に、事務所に戻ってくるようにとも言えませんし、
本当に手術なしですむのかどうか心配で不安一杯でしたが
これも人助けの一つとして考えよう、
とにかく本人の希望通りに、切らずに取り出す事のみ考えようと、
色々と頭の中で思いめぐらせておりました。
その間も、また他の病院に電話をかけて、
症状を伝え、切らないで取り出す事は出来ませんか？と、
問い合わせをしました。
どこの病院でも、切るといわれ、
私もとうとう諦めて、A先生以外無理だ、と、決めておりました。
(続く)
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それから3、40分経った頃でしょうか、
やきもきしながら待っていたところに、A先生から電話が入りました。
「中沢さん、今のところ、まだ取り出せておりません。
どうしたらよいでしょうか？」
と聞かれ、私は思わず咄嗟に
「それではお腹を押さえて、アナルに腕を入れて
できるだけ物に触らないようにしてアナルの壁を押しながら
指を中に入れていき、異物の先端まで指を入れてください。
そしてそっと手前に出すようにしてみてくださいませんでしょうか。」
A先生は、
「それでは、もう一度やってみましょう」
と言い、電話を切られました。
(続く)
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しかし私はじっとしていられなくなり、
また119番に電話をしてしまいました。
最初にかけたときは、比較的近隣の病院を教えていただきました。
少々遠くてもいいから、他の病院もあたってみようと思い、
私は、市内の内科と外科のある救急病院を教えてください。と言いました。
「大阪市内の病院でよろしいですか？どのような状態ですか？」
と尋ねられ、
私はまたおどおどしながら、説明するわけにもいかなくて困ってしまいました。
「ちょっと様子を見ているところです。
ただ熱が高いので、万一容態が悪くなったら病院にお願いしようと思い
お聞きしておきたいのです。
その時はタクシーで参りますので、どうぞご心配なく。
何かあれば病院に相談しながら行動しようと思っています。
お忙しいところ申し訳ありませんが、いくつか病院を教えていただけますか。」
今回も約10ヶ所ほどの病院を教えていただきました。
今行っている病院でも無理なら、あちこち病院をあたるしかない・・と思っておりました。
(続く)
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また119番に電話をしてしまいました。
最初にかけたときは、比較的近隣の病院を教えていただきました。
少々遠くてもいいから、他の病院もあたってみようと思い、
私は、市内の内科と外科のある救急病院を教えてください。と言いました。
「大阪市内の病院でよろしいですか？どのような状態ですか？」
と尋ねられ、
私はまたおどおどしながら、説明するわけにもいかなくて困ってしまいました。
「ちょっと様子を見ているところです。
ただ熱が高いので、万一容態が悪くなったら病院にお願いしようと思い
お聞きしておきたいのです。
その時はタクシーで参りますので、どうぞご心配なく。
何かあれば病院に相談しながら行動しようと思っています。
お忙しいところ申し訳ありませんが、いくつか病院を教えていただけますか。」
今回も約10ヶ所ほどの病院を教えていただきました。
今行っている病院でも無理なら、あちこち病院をあたるしかない・・と思っておりました。
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