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慌てた私は自分の財布を投げる事にしたのです。
なぜなら重みがなければまた同じように道路まで落ちないと思ったからです。

今度は道路の中程に落ちました。
通りすがりの人達が何事かと思い集まってしまい、少し恥ずかしい思いをしましたが、
男性会員さんをお待たせするわけにはいきません。急を要する事態でしたので仕方ありませんでした。

A子さんは私の財布を無事拾い、「タクシーに払いに行ってきます」と言い、走っていきました。

しかし、10分経っても20分経っても彼女は事務所に姿を現しませんでした。
私は何かトラブルでもあったのかと思い、事務所の鍵もかけずに走って行ってみました。
タクシーもとまっていないし、A子さんの姿もどこにも見当たりません。

放り投げた財布は、売り上げを入れていたのですが、数十万円入っていましたので私も困っておりました。

それ以降、A子さんは姿を見せず、自宅に電話しても出なくなりました。


その日A子さんを指名していた会員さんには事情を説明して謝り、後日改めて来ていただくようにお願いしたのでした。



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08/30|History||トラックバック(0)TOP↑
ある日、とある男性会員さんからA子さんと指名が入りました。


その会員さんは、30分後に到着しますとおっしゃるので、すぐA子さんに電話を入れました。
彼女は、30分後だとバスに乗って行ったら間に合わない。と言うので、タクシーに乗って急いで来るようにお願いしました。

約30分後、彼女から連絡が入りました。財布を自宅に忘れてきたと言うのです。

「慌ててでかけてきたものですから」と言い、事務所近くの公衆電話から、運転手さんを待たせてこの電話をかけていると言うのです。

当時の私の事務所は道路に面しておりましたが、タクシーが乗り入れる事はできませんでした。
それに、事務所はビルの四階で、エレベーターなしでした。

間もなく会員さんが到着されます。
時間がないので、四階の事務所のベランダからお金を落とすので、ビルの下まで来るように指示しました。

早くしないとタクシーの運転手さんも困ると思い、3000円を四つ折りにして下に落としました。
すると、事務所ビル一階テナントの銀行の屋根に落ちてしまい、下の道路までいかなかったのです。

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(続く)


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08/25|History||トラックバック(0)TOP↑
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彼は「先方からお金をいただいたらすぐに戻ってきます」と言いながら、
宝石を持ち走り去っていったのです。

素早い行動で、私自身も知らぬうちに慌ててしまいました。

事務所を離れるわけもいかず、また、あれこれと考える間もなく、会員さんから電話がかかったり女性の手配をしたりと慌ただしく時がたち、やっとほっと一息ついた頃でした。

もうそろそろお金を持って戻ってくる時間だわ、と思い、私は楽しみに待っておりました。

しかし、事務所を閉める時間になっても連絡がありません。
自宅に電話があるかもしれないと思い、自宅に帰り連絡を待つことにしました。

お風呂にも入らずひたすら連絡を待っていました。
結局、朝まで寝ずに待っていましたが、何の音沙汰もありませんでした。

翌朝、自宅から彼の事務所に電話をかけたところ、
「この電話番号は現在使われておりません」というアナウンスの声でした。
その足で私は彼の自宅に向かいました。
すると、引越しして自宅はもぬけの殻だったのです。

私はようやく全てがわかり、がっかりしました。

新しい手口だといつも騙されてしまうのでした。
自分の事ながら笑えてしまいます。

そんな事をしてまで、私からお金を騙し取らなければならないほど、会社が困っていたのでしょう。
彼の元で働いていた方も知っていたので、その方たちもどうしているのか心配しておりました。

何年か後、人から聞いた話によると、その彼は交通事故に遭い、事故のせいで歩けなくなったという事です。可哀相な人です。




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08/20|History||トラックバック(0)TOP↑
一年もあっという間に過ぎ、銀行から手形が不渡りと言われ、私はショックを受けました。
お金を貸した知人からも全く連絡はありませんでした。

しかし、預かった宝石があるから、これをこのままいただこう。どこで売却しようかしら。
と、色々考え、宝石を取り扱っている別の知人達に連絡を取ったりしていました。

仮に半値以下で売却しても損はないので、手形が不渡りで相手から連絡がなくても
まぁ仕方ないわ・・と軽く思っていたのです。

そんなある日、貸していた知人から電話が入りました。

「千里にいる方で宝石を1000万円でまとめて購入してくれる人がいるから、即、宝石を持っていきたい。今から事務所に寄るので、宝石を用意しておいて欲しい」
と言うのです。

8月初旬のとても暑い日でしたが、私は自宅に急いで戻って金庫から宝石を取り、汗を流しつつ慌てて事務所に持ち運びました。

するとまもなくして、その知人男性が大変慌てた様子で事務所にやってきまして、あっという間に宝石を持ち去っていったのです。

(続く)





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08/16|History||トラックバック(0)TOP↑
昔からの知人でもあり、会員にもなっていただいた男性の話です。

貴金属のデザイン加工をして販売している男性がいました。
当時私も商売の一つとして貴金属販売もやっておりましたので、仕事仲間のような関係でした。

その男性が、どうしても新作商品を出したいだがその資金が必要だ。売れ残った宝石を私に預けるから500万円貸して欲しいと言うのです。
預けるという商品は、上代にして2000万円位になる指輪でした。ケースに入った新品ばかりでした。

仲間なので断れなくなり、次の日、500万円都合をつけ貸す事にしました。
彼は一年後の日付の500万円の手形を渡してくれる事になりました。

翌日、手形を持って来ましたので、私は安心して500万円を渡してあげました。

宝石は私の自宅の金庫に保管しました。
もしお金が返ってこない場合でも、担保の宝石があるし、この宝石を売ったら少し儲けがでるわ。と、
私はどちらにせよ損はないと考えておりました。

そして銀行に行き、手形は私の口座に入るよう取立を依頼して手続きしていただきました。

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(続く)





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08/10|History||トラックバック(0)TOP↑
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Author:sm_amazon

1968年大阪で日本初のSMクラブを開始。
その5年後、屋号を『アマゾン』として十三に拠点を移す。



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ブログでは、老舗SMクラブとしての数々のエピソード等を記載する予定です。


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