「疲れがとれたら早くお家に帰ってあげてください。
ご家族が心配されていると思いますよ。」
と、私が話すと
何度も何度もうなづいておりました。
A先生と婦長さんにお礼をして、私は自宅に帰ったのでした。
今でもこのアクシデントの事は忘れる事ができません。
A先生もいまでは大ベテランの先生になられていることでしょう。
チャレンジ精神のある先生でしたから、
きっと信頼できる立派な先生になってらっしゃる事でしょう。
若い頃の、このような事を、ふと思い出される事もあるでしょうか・・
私はA先生に対して、天晴れ としか言いようがありません。
END
ブログランキングに参加しています。
よければクリック頂けると幸いです (^^) → FC2 ADULT Blog Ranking
A先生はとてもお若く見え、
まるでインターンのような可愛らしい感じの先生でした。
「本人はまだ寝ているかもしれませんが、どうぞ病室へいらしてください。
こちらです。」
と、案内してくださいました。
病室に入ると、鈴木さんはとても疲れた様子ではありましたが、
無事に取り出せて安堵していたでしょう。
私を見て
「ママ、ごめんなさい。
僕の事、大変気を使っていただき、ありがとう。」
と、小さな声で、また、甘えるような感じで
私にお礼を言うのです。
その顔を見て、私も本当に安心しました。
(続く)
ブログランキングに参加しています。
よければクリック頂けると幸いです (^^) → FC2 ADULT Blog Ranking
さて、仕事を終え、私が病院に到着したのは
21時前後でした。
A先生が病室でお待ち下さっておりましたので
私は
「このたびは無理なお願いを申して申し訳ありませんでした。」
と、頭を下げ、
「どこの病院に問い合わせしても、切って取り出すと仰るので
困り果てていたのです。
先生にお願いする事ができ、本当に良かったです。
ありがとうございました。ありがとうございました。」
私は何度も頭を下げ、お礼を差し出しましたが、
頑なに遠慮され躊躇されていました。
どうしても感謝の思いを、と、私は無理やり白衣のポケットに押し込んでしまいました。
(続く)
ブログランキングに参加しています。
よければクリック頂けると幸いです (^^) → FC2 ADULT Blog Ranking
電話を切り、やれやれと、ほっと一息つき、
私は、今回の件は大変運がよかったのだ、と、
心の中で感謝しておりました。
問い合わせしたどこの病院でも
切って取り出します。の、一点張りでしたのに
A先生だけは、切らずにできるだけやってみましょうと、
引き受けて下さった事。
また、約六時間位もかけて、取り出してくださった事。
今でもその先生の事を時々思い出します。
またお会いしたい気持ちもありますが、思い出す度に
心の中でありがとうと、感謝の気持ちでいっぱいになり、
今でも頭の下がる思いです。
(続く)
ブログランキングに参加しています。
よければクリック頂けると幸いです (^^) → FC2 ADULT Blog Ranking
A先生は興奮した声で
「こんな事は僕にとって初めての経験でした。」と仰り、
「本人は今ぐったりとして、寝ております。どうしましょうか?」
と尋ねられました。
「仕事が終わり次第そちらに参ろうと思っていますが、
だいたい21時頃になります。
先生はその時間まだいらっしゃいますか?」
「僕は当直ですので、一晩中おります。
どうぞ本人に会ってあげてください。」
と仰ったので、病院に伺う事にしました。
(続く)
ブログランキングに参加しています。
よければクリック頂けると幸いです (^^) → FC2 ADULT Blog Ranking