大阪・十三　SMクラブ『アマゾン』Blog

Kさんは涙しながら話されました。


私 「Kさん、もう泣かないで下さい。
　　私の方が涙を堪えるのがやっとです。私は事務所で泣くわけにはいかないのです。
　　仕事中ですから。
　　貴男が泣けば、私は堪えるのが辛いのです」


Kさん 「わかりました。色々と思い出してしまうと、
　　　　亡くなって一年過ぎても僕は彼女に懺悔の気持ちが出るのです。
　　　　とてもとても苦しいのです」


私 「Kさん、貴男の気持ちは良くわかります。
　　でも、癌の原因は貴男のせいではありません。
　　私の所に入会した時に既に初期の癌になっていたのかもしれません。
　　その時に病院に行っていれば治っていたのかもしれません。
　　癌は体質ですから、プレイしたからといって皆が癌になっておりませんから。

　　私だって、若い頃に初期の癌になり、手術して今も元気で再発もしていないのですから。

　　Kさんのせいではありません。ご自分をそんなに責めないで下さい。
　　これも彼女の運命なのです。神様だけが知っているのです。

　　奈々子さんもKさんに愛されて幸せな日々を送っていたのですから
　　短い期間であってもきっと幸せだったと思います。

　　私も心から奈々子さんの冥福をお祈り致します。
　　家に帰ってから、きっと私も思い切り泣いてしまうと思います」


(続く)






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Kさん 「奈々子は癌で亡くなりました。乳癌でした。

　　　　病院に入院した時には、既に全身に癌が転移して数ヶ月の命と
　　　　言われてしまいました。
　　　　どんな事をしても助けてあげたいと神に祈っていましたが、駄目でした。

　　　　彼女はプレイをする度エスカレートしていき、
　　　　僕は彼女が喜んでくれるのならと、彼女の望む通りしていったのです。
　　　　僕自身、彼女の体の事を考えて、彼女の体調などを見ながら
　　　　プレイ回数を少なくしたり、プレイ内容など調整していたのです。

　　　　でも、彼女のM性は普通でありませんでした。

　　　　僕は心から彼女を愛していたので、彼女の喜びが僕の喜びでもあったので
　　　　どうしても彼女の要求通りにしてしまうようになっていったのです。

　　　　最後の頃にはもう考えられない位のプレイで、
　　　　特にバストに関しては、最後は目打ちでバストを刺すよう要求しており、
　　　　僕はそれに応じてしまっていたのです。

　　　　きっとそれが乳癌の原因になったのです。きっとそうです。
　　　　ですから、僕が彼女を死なせてしまったのです。

　　　　どうしてもママに聞いて頂きたかったのです。残念で残念でなりません。
　　　　また、どうやって償いをしたらいいのかも教えて下さい」



(続く)



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私 「奈々子さんは今でも淀競馬場の近くでお住まいなのですか？」

Kさん 「彼女は・・・・・
　　　　昨年、僕のせいで亡くなりました」

私 「どういう意味でしょうか？なぜ？！
　　　どうしてまだ若い奈々子さんが亡くならなければならなかったのですか？！
　　　あんなに元気だった人が・・・。
　　　私には理解できません。Kさん、冗談をおっしゃっているのでしょう？
　　　私は信じません！信じたくありません！」

Kさん 「亡くなった事は本当なのです。信じて下さい。
　　　　彼女が亡くなってから一年が過ぎたので、
　　　　僕はママに話しに参りました。
　　　　全て僕が悪いのです。僕のせいなのです」

私 「どうして奈々子さんが亡くなられたのか詳しく教えて下さい。
　　　信じられない話ですが、私はどうして亡くなったのか知りたいのです」





(続く)



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私 「奈々子さんとの結婚は考えなかったのですか？」

Kさん 「僕は家内を亡くしてずっと子供と暮らしており、子供も大きくなっておりましたので
　　　　そんな中に彼女を入れるという事はとても難しい事と考え、
　　　　悩んだ末の結論だったのです。
　　　　僕の母親が元気なので、子供達の事を母親に任せていた状態でしたので
　　　　安心して僕は彼女の所に泊まりに行けたのです」

私 「奈々子さんは結婚したいと言っていなかったのですか？」

Kさん 「はい。結婚を望んでおりませんでした。

　　　　"私は子供を育てた事がないので自信がないし、貴男のお母様以上にする事は
　　　　 誰でも無理と思います"
　　　　
　　　　と、奈々子は言っておりました。
　　　　また、彼女には苦労はかけさせたくないし、いつまでも綺麗で愛おしい女性で
　　　　あってほしいと、僕が思い続けていたからでもあります」


(続く)




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私は質問を続けました。

私「奈々子さんは一人で暮らしていたのですか？」

Kさん「そうです。
　　彼女は心の優しい人で、不幸な猫が捨てられていると
　　病院に連れて行き、猫の調子が良くなると家の一階で猫を養っておりました。
　　10匹以上になっていたと思います。
　　彼女は動物好きなのでとても可愛がっており、猫達も彼女になついて
　　猫同士も仲良く、楽しそうにしておりました。

　　彼女は静かに暮らし、幸せそうに見えておりました。

　　毎日毎日、彼女は心から愛情を持って楽しそうに猫に毛ブラシをしてやり、
　　猫もうれしそうにしていました。

　　私はそんな彼女が愛おしいと思い、できるだけ好きな事をさせてあげようと
　　考えて通っておりました。

　　彼女名義の銀行口座も作り、毎月入金して将来困らないようにして
　　彼女が安心するよう心がけていました。
　　株で思わぬお金が入った時等、　　多目に入金し彼女を喜ばしていました。

　　毎日毎日が楽しかったし、僕も仕事に張り合いが持てました」







(続く)



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